愛という名のもとに

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愛という名のもとに

鈴木保奈美が一世を風靡した東京ラブストーリーのすぐ後に放映されたのがこの「愛という名のもとに」という連続ドラマ。人間関係の崩壊とその再生に至るまでの道のりは過酷ですが、主題歌担当の浜田省吾の力強い肯定の歌声に支えられて全編がまとめられていきます。ヒロインに鈴木保奈美、その彼に唐沢寿明とかなりの豪華キャストです。

 

 

大学ボート部で知り合った男女合わせて7人の仲間が恩師の葬式で顔を合わせて交流を取り戻すところからドラマは始まります。

 

主人公たる鈴木保奈美はボート部の元マネージャーで今は進学校で教師。とても堅実な人生を歩んでいるはずでしたがこの仲間との再会や交際中の彼との間で揺れていくうちに彼女の日々が少しずつ崩れていきます。

 

交際相手は元ボート部メンバーで代議士の息子です。結婚をと考える彼女に下される冷たい現実。「結婚するなら仕事を辞めなくてはならない」。愛という名のもとに彼女は今までの蓄積をでは捨てられるのかどうか。

 

そして他のメンバーも同じように人生の現実に次々と翻弄されていきます。なかでもとりわけ壮絶なのがもっともみそっかす扱いされていた仲間の中でのイジラレキャラだったアツシ。彼は証券会社で扱う金を横領し外国人ホステスに貢ぎ人生が破綻、彼の自殺現場を発見するのはこのボート仲間です。

 

文字通り愛という名のもとに切り取られ切り裂かれていく時間と関係性。彼らの大学時代が華やかであるだけにその落差は大きくなります。どんどん移り変わる現実と一緒に次第にバブル崩壊という時代の世相もそのまま取り込まれているため暗いエピソードが多い。だからこそ最後に主人公が叫ぶ渾身の告白の言葉は重く残酷ではあるものの、自らを認め歩みだそうとするその切実な勇気は視聴者の胸を強く打ちます。

 

 

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